インフルエンザは、毎年冬になると大流行する病気だ。高齢者をはじめ、体力がない人がかかると命の危険を伴う可能性もある。そのためまずは予防接種をし、しっかりと手洗いうがい、マスクなどで予防することが大事だ。
しかし、どれだけ予防をしても、インフルエンザを100パーセント防ぐことはできない。運悪くインフルエンザにかかってしまった場合は、適切な治療を受ける必要がある。
インフルエンザの治療法は、大きく分けると「一般療法」と「薬物療法」とに分けられる。
一般療法とは、家庭でもできる治療法の事を指す。
具体的には、安静にしてしっかり睡眠をとることだ。また、インフルエンザは39度近くの高熱になり、熱による汗で大量に水分が失われるため、脱水症状にならないようにしっかりと水分補給をすることも大事だ。安静にして水分補給をしっかりすることでインフルエンザウイルスとしっかり戦うための体力や免疫力を作り、体内からウイルスを撃退することで病気を治療していくという考え方だ。
薬物治療とは病院で医師から薬を処方してもらい、その薬を決められた時間と数量を服用して病気を治療する方法だ。
インフルエンザの治療薬には、主に繁殖のスピードを抑える効果がある。インフルエンザウイルスは増殖のスピードが早いため、発症してから48時間以内に薬を服用しなければ薬の効果があらわれにくいとされている。発症してから48時間を超えた場合、解熱鎮痛薬や抗菌薬など、対症療法用の薬が処方される。